【目的別】一軒家をおしゃれにする間取りアイデア！

開放的な空間になる、おしゃれな間取り4選

最初に、一軒家を開放感のある空間にしたい人におすすめのおしゃれな間取りアイデアを4つ紹介していきます。

吹き抜け

リビングや玄関などを明るく開放的な空間にしたいなら、吹き抜けを取り入れるのがおすすめです。吹き抜けとは、上下階の間に天井を設けず、上の階と下の階をひと続きの空間にした構造のこと。
吹き抜けにより天井を高くすれば、自然と視界が抜けて視覚的な広がりが生まれます。さらに吹き抜けの上部に天窓を設置すると、上部から降り注ぐ自然光が1階や部屋の奥の方まで届き、部屋全体を明るくすることも可能。視覚効果と合わせて、より広々とした空間を演出できるのです。
吹き抜けを設けると上下階の間に風の通り道ができるので、換気効果が期待できるのもポイントです。空気のよどみが生まれにくくなるうえ、適度な湿度を保てるため、家族の体にも優しい住まいとなるでしょう。

吹き抜けのある家にしたい！メリット・デメリットをまとめて解説についてはこちら

スケルトン階段

おしゃれなカフェやインテリア雑誌でよく見かけるスケルトン階段も、一軒家をおしゃれで開放的な空間にしてくれます。
スケルトン階段とは、人が上り下りする踏み板と骨組みだけでできた階段のこと。
スケルトン階段には踏み板の間の「踏込み板」がなく、階段の向こう側を見通せるのが特徴。デザイン性が高いだけでなく空間の広がりを演出してくれます。狭小住宅などに取り入れれば、圧迫感を感じにくくなるでしょう。
見通しがいいことに加え、採光性に優れているというのもスケルトン階段の大きな特徴。上部からの光が階段下の1階のスペースにも届くため、空間を広く明るく見せられるのです。
採光性と開放性が求められるリビング階段にはスケルトン階段がおすすめです。

スキップフロア

スキップフロアとは、フロアの床の高さを変えて、同じ階層の中に異なる高さのフロアを設ける間取りのこと。スキップフロアによって生まれたフロアは「1.5階」「中2階」などと呼ばれ、2階建てや3階建ての家でも3層・4層の間取りを実現できます。
スキップフロアは部屋間を壁で仕切るのではなく、段差で仕切るというのが特徴。縦方向に空間が緩やかにつながるので、室内に立体的で開放的な広がりをもたらしてくれます。
天窓やフロアそれぞれの窓を通じて差し込んだ自然光により、縦につながった空間全体が明るくなるのもメリットと言えるでしょう。

スキップフロアってどんな間取り？メリット・デメリットも合わせて解説についてはこちら

アウトサイドリビング

リビングとつながっていて行き来できる、外テラスやバルコニー空間のことを「アウトサイドリビング」と呼びます。
アウトサイドリビングは室内のリビングと一体的に利用できるので、リビングを外へ向けて物理的に拡張できるのがポイント。リビングとの高さを合わせ、室内との間の窓を大きく開放的なものにすれば、視覚的にも広々とした空間を実現できます。
隣の家との距離が近い、通行量の多い道路に面しているなど、近隣からの視線が気になる場合には、目隠しルーバーや背の高い植栽を設置すると良いでしょう。

モノをスッキリ収納できる、おしゃれな間取り2選

続いては、日頃からモノをスッキリと収納したい人におすすめのおしゃれな間取りアイデアを2つ紹介します。
せっかくおしゃれな一軒家であっても、モノであふれかえるようでは台無しです。収納を上手に取り入れて、いつでもスタイリッシュでおしゃれな住まいを目指しましょう。

パントリー

キッチン内やキッチンに隣接して設置する、食品や食器を収納するためのスペースがパントリーです。
パントリーがあれば、食材のストックや飲料、調理器具、食器、使用頻度の低い調理家電といったキッチンアイテムをすっきりと片付けられます。生活感のある雑多な空間になりがちなキッチンを美しくおしゃれな状態にキープできることから、近年人気が高まっています。
加えて、パントリーに非常食や飲料水の備蓄などをセットしておけば、いざというときに役立つ災害備蓄倉庫としても機能します。おしゃれなキッチンを保つだけでなく、家族の安全な暮らしを守る空間としての役割も果たすのです。
パントリーには0.5〜2畳程度のウォークインタイプ、わずかな空間でも設置できる壁付けの食器棚タイプがあります。
ウォークインタイプのパントリーをおしゃれに見せるためには、モノを効率的に収納できる棚を設置するのがおすすめです。食品や食器を収納するときは、直接棚に並べるのではなく、市販の収納ケースなどを活用した統一感のある見た目にすることで、よりおしゃれなパントリーになります。
食器棚タイプのパントリーは扉を設けると、空間をスッキリとスタイリッシュに見せられます。「見せる収納」として活用したいのであれば、あえて扉を設けないというのも効果的です。

シューズインクローク

玄関に隣接して設けられるシューズインクロークは、靴を履いたまま入れる収納スペースです。「シューズクローク」「シューズインクローゼット」とも呼ばれます。
シューズインクロークを間取りに取り入れれば、収納をたっぷりと確保でき、見た目がすっきりとした玄関を叶えてくれます。シューズインクロークは普段使いの靴だけでなく、季節ものや使用頻度の低い靴、コート、傘、アウトドア用品、子どもの外遊び道具なども収納可能。室内の収納スペースを汚さずに済むのに加え、外出時に必要なモノをすぐ取り出せる点も魅力です。
家を訪れた人が最初に踏み入れる玄関は、まさに「家の顔」というべき場所です。シューズインクロークによって玄関がすっきりすれば、家全体の印象がレベルアップするでしょう。
なお、最近では玄関に付加価値を与えてくれる玄関土間の良さが見直されています。他の居住空間とのバランスを考慮しながら上手に取り入れると、フレキシブルで使い勝手のいい空間となるでしょう。

屋外でも外からの視線を気にせずにゆっくり過ごせる、おしゃれな間取り2選

家には明るさや開放感も大切ですが、ゆったりと家族だけの時間を楽しめるプライベート性も欲しいところです。ここでは、外からの視線を気にせず、自宅にいながら屋外でゆっくり過ごしたい人におすすめのおしゃれ間取りを2つ紹介していきます。

中庭

建物や壁に囲まれた中庭は、外からの視線を気にすることなく四季を感じられる、プライバシーの保たれた外部空間です。
中庭を設けると外に接する面積を増やせるため、北向きや周りを建物に囲まれているといった日当たりの良くない立地でも、室内の隅々まで自然光を取り込めます。また、家の中で日差しが届きにくい場所に面して中庭を配置するのも、採光を確保する方法として有効です。
ロの字になった家の真ん中に中庭を設ければ、周囲からは全く見えない、完全にプライベートな外部空間が現れます。リビングから直接出入りできる中庭は、先ほど紹介したアウトサイドリビングとして室内との一体活用も可能です。
また、タイルやウッドデッキを敷いて室内からそのままアクセスできるようにすれば、セカンドリビングとしても機能します。天気の良い日には、外の空気を感じながら食事したり読書したりするといった、多様な使い方ができるのも中庭の大きな魅力です。

ビルトインガレージ

外からの視線を気にせずに過ごせる外部空間を求めているなら、ビルトインガレージを組み込んだ間取りを検討するのもいいでしょう。
ビルトインガレージとは、住まいの1階部分に設ける駐車ガレージのこと。駐車スペースを別に設ける必要がないのでスタイリッシュな間取りになります。愛車を雨に濡れることなく格納できるので、車好きにはぜひともおすすめしたい間取りです。
しかし、ビルトインガレージの機能はそれだけにとどまりません。テーブルやチェアを設置してセカンドリビング的に使ったり、室内では難しい音や匂いの出る趣味を楽しむ空間として活用したりもできます。ガレージ内にテントを張って、子どもと「おうちキャンプ」というのも面白いかもしれません。
単に車を停めるための場所としてだけでなく、家族時間を有意義なものにしてくれる多目的スペースとして、ビルトインガレージ付きの間取りを検討するのも良いでしょう。

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今回紹介してきたとおり、間取りのアイデア次第でおしゃれかつ機能的な一軒家を実現できます。デザインが洗練されているだけでなく、機能性や住みやすさを兼ね備えた家こそ、本当の意味で「おしゃれな住まい」であると言えるでしょう。
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