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狭小住宅とは?メリット・デメリットは?

狭小住宅とは、その名の通り「狭くて小さい家」のことです。明確な定義はないものの、一般的に、敷地面積15坪程度の狭小地に建てられた家を指します。狭くて小さい家とはいえ、限られたスペースを活かしつつ暮らしやすさをしっかり確保した住宅であり、土地代が高い都心部で見かけることが多い住宅タイプです。土地の形状は長方形に限らず、なかには旗竿地や傾斜地、変形地に建てられるケースもあります。

狭小住宅のメリットは、街の中心部や駅前など利便性のいい場所に家を建てられることです。こういった場所は土地代が高いものの、土地の敷地面積が小さいため購入費用を抑えられる上、面積の大きさに応じて課税される固定資産税額も安く済みます。

ただし一面だけが道路に接している土地の場合、土地の形状が細長くなりやすい点はデメリットです。たとえば南北に長く、東西の間口が狭い土地は日当たりが悪くなります。間取りもいわゆる「ウナギの寝床」のような間口が狭く細長い部屋になりやすいでしょう。

居住スペースを確保するために3階建てにする際は、縦にも細長くなりやすく、外観が単調になる場合もあります。そもそも細長い間取りは移動距離が長く、暮らしにくさを感じるケースもあるでしょう。快適な暮らしを実現するには、間取りの工夫も必要です。

 

狭小住宅の外観をおしゃれに仕上げるアイデア4選!

狭小住宅でとくに3階建てにすると見た目が単調になりやすいものの、工夫次第で外観のデザイン性をアップできます。そこで、狭小住宅を検討する際に取り入れたい4つのアイデアを紹介します。

 

外壁をツートンカラーで立体感を出す

狭小住宅は床面積を確保しにくいため、1階と2階の床面積を同じにするのが効率的です。しかし外壁を1色使いにすると、家の形状によってはのっぺりとした印象になるおそれがあります。

そのため外壁の色は、動きが出て立体感が生まれるツートンカラーにするのがおすすめです。2色の比率は6:4、もしくは7:3を基準にすると失敗が少なくバランスが良くなります。色の失敗を防ぐためには、たとえばグレーと黒、白とベージュなど同系色のツートンカラーでまとめるようにします。

モダンな印象にしたいならグレーとホワイト、ネイビーとホワイト、ナチュラルな印象にしたいならベージュとブラウンなども良いでしょう。2色とも濃い色を使うとまとまりが悪くなるため、必ず1色は淡い色を入れるのがポイントです。色のメリハリをつけると立体感が生まれ、狭小住宅でも大きく見せる効果もあるので外壁を検討する際の参考にしてください。

 

デザイン性の高い外壁材を選ぶ

外壁の素材も、見た目の印象が変わりやすいポイントです。たとえば近年、人気の外壁材として使われている「ガルバリウム鋼鈑」は、アメリカで開発されたアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板で、スッキリとした見た目の仕上がりになります。どこか倉庫っぽい印象があり、シンプルさとスタイリッシュさを兼ね備えているのも特徴です。

その一方でカラーバリエーションが豊富にあり、艶消しや遮熱塗装もできます。また表面がつるつるしているため、汚れがついても水洗いで簡単に落とせるのもメリットです。他の金属に比べてサビにくく耐久性に優れている上、軽量なので基礎部分にかかる負担も軽減できます。

ただし、金属なので傷がつくとそこからサビるリスクがあったり、まだ一般的に普及していないため施工できる会社が限られたりする点がデメリットです。ガルバリウム鋼板以外の外壁材でもデザイン性を高めることができるため、住宅会社と相談してみましょう。

 

外観に凹凸を作る

狭小住宅の場合、とくに3階建てにすると縦に細長くなるため、見た目が単調になりやすいのが欠点です。鉛筆に見えることから「ペンシルハウス」などと呼ばれていますが、外観に凹凸をつけてあげると、動きが出て見た目の印象が変わります。

たとえばバルコニーを作り、バルコニーにアクセント色の外壁を貼ることで、より動きのある外観にできます。ルーフバルコニーを設置するのも良い方法です。ルーフバルコニー(屋上バルコニー)は日当たりを確保できる上、延べ床面積に含まれないので狭小住宅のスペースの少なさをカバーできるメリットもあります。

 

窓の形状や位置もこだわる

引違い窓や掃き出し窓などのオーソドックスなタイプではなく、窓のデザイン性にしっかりこだわるのも外観をおしゃれにするポイントです。とくに縦すべり窓​やFIX窓​は、すっきりとしたデザインになりやすく、統一感を持たせた配置にすることでより洗練されたイメージになります。

大きな一枚窓を取り入れたい人もいるかもしれませんが、狭小住宅の場合は家同士の距離が近いため、外からの視線もしっかり考慮したいところです。窓はデザイン性だけでなく、通風や採光といった機能性も考慮して取り入れなければ快適な暮らしが手に入りません。デザイン性と機能性のバランスを重視して、プランニングすることが大事です。

 

狭小住宅の細長い間取りでも快適に過ごせる工夫3選!

狭小住宅でとくに南北に細長い間取りになると、場合によっては快適さを損なうこともありますが、工夫次第で快適性をアップした住宅にできます。

 

部屋が広く見えるようにする

狭小住宅では、限られた空間に必要な居住スペースを設けなければなりません。場合によっては圧迫感が生まれやすいため、できれば設計時点で部屋を広くする工夫を施しておきたいところです。

たとえば一面しか南に向いてない細長い間取りだと、北側に光が届きにくく暗くなりますが、吹き抜けを設置することで視野が広がる空間にできます。吹き抜けの天井部分に天窓を設置すれば1階まで光が届くため、家全体が明るい雰囲気になり、開放的な空間にすることが可能です。

細長い間取りの場合は、リビング中央にリビング階段を設けると動線がコンパクトになります。スケルトン階段にすれば、蹴込部分から光が漏れてより明るさが確保できる上、デザイン性が向上する点もメリットです。さらにバルコニーやテラスとつながっている「アウトサイドリビング」にすると、外のつながりが生まれて部屋の広さを感じやすくなります。同じフロアで洗濯してすぐ干せるなどの家事動線もしっかり考慮することで、使いやすく快適な間取りが完成します。

 

収納スペースを増やす

狭小住宅は床面積を確保しにくいため、収納スペースを削って他の居住スペースに割くケースも少なくありません。しかし収納スペースが少ないと、物があふれて暮らしにくさを感じやすいデメリットがあります。

そこで屋根裏を活用してロフトを作るのがおすすめです。ロフトの天井高が1.4m以下であれば延べ床面積に含まれないため、他の居住スペースに床面積を使えます。容積率が厳しい都市部でとくにおすすめなので、積極的に検討してみましょう。

また細長い間取りの場合、リビングに大型の収納スペースがあると利便性が向上しますが、どうしても収納スペースを作れない場合もあるかもしれません。そこで、段差を利用して居住スペースや収納スペースを確保できるスキップフロアを検討するのもおすすめです。

スキップフロアには、階段の踊り場を広くしてスペースを設けるタイプ、明確な段差を作って居住スペースとして設けるタイプ、半地下にしてスペースを設けるタイプなどがあり、間取りに合わせて必要なスペースを確保できます。とくにリビングの一角を半地下にして天井高を1.4m以下にすれば、ロフト同様、延べ床面積に含まれないため、狭小住宅にはおすすめです。

 

ビルトインガレージを作る

ビルトインガレージとは、車を駐車するスペースを住宅の一部に組み込み、シャッターやドアを設置したガレージのことです。狭小住宅の場合、敷地面積いっぱいに住宅を建てるため駐車スペースが確保しにくいものの、ビルトインガレージを作ることで駐車スペースが確保できます。たとえばビルトインガレージに車1台分の駐車スペースを確保した場合、残りの1階のスペースは水回りに活用し、2階にリビング、3階に寝室や子ども部屋などの間取りが多く見られます。

またビルトインガレージは車好きに人気の間取りですが、家族にとっても活用できるシーンが多くあります。たとえば、DIYなどの趣味を楽しむスペースや子どもの遊び場に活用でき、とくに夏場はプール遊びにも最適です。さらに、友だちを招いてのパーティーやガレージのシャッターを開けてのBBQなど多彩な使い方ができます。

おうち時間が増えたことで、家族各々が自由に使えるスペースを必要としている家庭は少なくありません。家族みんなの暮らしやすさをアップさせるビルトインガレージは、今の時代にマッチするスペースといえるでしょう。

 

京都・大阪・滋賀でおしゃれで快適な狭小住宅を建てるなら天然木の家 HODAKAにご相談を!

狭小住宅は、日当たりや家事動線などの問題がある一方で、土地の購入費用を抑えつつ、都市部の利便性のいい土地を手に入れられるのがメリットです。ほとんどの問題はアイデア次第で解決でき、おしゃれな家に仕上げられます。しかし、機能性も高めておしゃれと快適な暮らしの両方を実現したい方も多いでしょう。そんなときは、狭小住宅は家のことに精通している一級建築士がいる住宅会社に依頼するのがおすすめです。

天然木の家 HODAKAでは、快適な暮らしを実現するためにライフスタイルを考慮した間取りを提案しています。京都・大阪・滋賀でおしゃれな狭小住宅を検討している方は、天然木の家 HODAKAに相談してみましょう。狭小住宅でも生活しやすいように多角面から提案し、ライフスタイルを考慮したお家が手に入ります。

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