注文住宅を建てる前に、「一番大変なのは間取り決め」と思っている人はいませんか?実は、注文住宅の本当の山場は「内装決め」。内装決めは、家づくりの中でも細かいことを決断するのが多い工程です。なかには途中でよくわからなくなり「疲れた、もう何でもいいや…」と志半ばで諦めてしまう人もいます。
とはいえ、せっかく建てる注文住宅。途中で諦めたりしたら、建ててから後悔しかねません。そこでこの記事では、注文住宅の内装の決め方と手順を紹介します。おしゃれに仕上げるコツも解説するので、理想の住宅を手に入れるための参考にしてください。

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内装とは?暮らしやすさを左右することも

内装とは?暮らしやすさを左右することもあります

内装と言われると「壁紙や床材、建具の色や種類を決めるだけかな?」と思うかもしれません。内装とは建物内部の装飾全般や仕上げを指しますが、壁紙や床材、建具だけではなく、建物内に付随する設備、たとえばキッチンやお風呂、トイレなども含まれます。
そのため内装決めをおろそかにすると、建ててからの暮らしにくさを感じてしまう場合も少なくありません。建てたあとで変更できない間取りに比べて、内装は大掛かりなリフォームをせずに変えられる部分ですが、最初から自分たちのお気に入りの内装で暮らしたほうが満足度も上がります。

 

【項目別】内装の決め方とは?手順も紹介!

【項目別】内装の決め方とは?手順も紹介します!

では、内装はどのようにして決めるとよいのでしょうか。ここでは項目別に内装の決め方のポイントを紹介します。

 

①床

床材の色は部屋のベースカラーにもなり、部屋のイメージに大きく影響する部分です。ベースカラーとは、部屋の7割を占める色のこと。そのため、面積の広い床から内装決めを進めると、部屋全体の色が決まりやすくなります。
材は「クッションフロア」「カーペット」「畳」などもありますが、一般的に「フローリング」が人気です。基本的に、茶系のフローリングを選ぶ人が多いですが、茶系といっても、濃い茶色と薄い茶色でイメージは大きく変わります。
濃い茶色のフローリングを採用すると、部屋全体が落ちついた雰囲気に仕上がるうえ、高級感も与えられます。色が濃い分だけ髪の毛が落ちていても目立ちにくい点もメリットです。ただし部屋が狭いと、より狭さを感じやすいですし、ホコリが目立つなどのデメリットもあります。
薄い茶系のフローリングにした場合はホコリが目立ちにくいうえ、部屋が広く感じやすいのがメリットです。主張しない色なので、どんなテイストのインテリアとも馴染みやすいでしょう。一方で、どこにでもあるような面白みに欠ける内装になってしまう可能性もあります。このように床材の色によって部屋のイメージがガラリと変わるので、慎重に決めることが大切です。

 

②壁と天井

床材の素材や色が決まったら、次は壁と天井です。先に壁を決めて最後に天井という順番で進めると全体的にまとまりやすくなります。
壁と天井に使用するクロスは、紙・布・無機質系(漆喰や珪藻土)・木質系など種類が豊富にありますが、一般的にはビニールクロスが主流です。ビニールクロスは消臭効果があるものや、フィルム汚れ防止・抗菌作用があるものなど機能性に優れています。特にトイレや洗面脱衣室、居室にはそれぞれ目的に合ったクロスを選びましょう。
クロスのベースカラーは、アイボリーやホワイトなど、明るく柔らかな印象を与えるものから選ぶのがおすすめです。明るい色の壁紙は、空間を広く見せる効果もあります。ただし広範囲に使うと、空間がのっぺりとした印象になってしまうケースもあるので注意が必要です。そんなときはアクセントクロスとして、一部だけ濃い色のクロスを貼ってメリハリを出す方法もあります。

基本的に壁と天井の色を統一すると空間に広がりが生まれやすく、シンプルな見た目になることで家具などのインテリアが引き立つ効果も期待できます。また天井のクロスの色を変える場合は、できるだけ明るい色にすると天井が高く見えるためおすすめです。たとえば壁紙を白色で、天井を茶色にすると圧迫感が生まれて、部屋が狭く感じてしまうので、天井は明るい色を採用しましょう。

 

③照明

もし天井に照明を埋め込むダウンライトを設置したい場合は、天井下地に穴を開ける必要があるため、なるべく早い段階で決めましょう。ダウンライトは、圧迫感がなくすっきりした印象になる、部屋をおしゃれな雰囲気にしてくれるメリットがあり、人気のタイプです。吊下げタイプの照明に比べてほこりがたまりにくく、清掃の必要があまりない上、LEDにすれば電球を交換する頻度も少なくなります。
ただし、光がしっかりと当たるのはダウンライトを設置した真下だけなので、配置場所によっては暗く感じる人もいるかもしれません。そういった場合は、部屋全体を照らしてくれるシーリングライトがおすすめです。子どもの勉強部屋にはシーリングライト、リビングなど寛ぎの場にはダウンライトなど、部屋の用途に合わせて照明を検討する必要があります。

 

④水回り

大半の内装決めが終わったら、最後に水回りの設備決めを行います。たとえば、床やクロス、建具の色味が先に決まったら、キッチンのデザインを木目調にしたいなど細かな部分も決めやすくなります。ただし、使い勝手を重視することも忘れてはいけません。キッチン、トイレ、お風呂、洗面所などはデザイン性を重視する傾向が多いですが、毎日使う部分だけに実用性も考慮したいところです。
たとえば近年は見た目がスッキリとしたタンクレストイレの人気があり、便器洗浄用の水を貯めておくタンクがないので、スタイリッシュな雰囲気になります。ただし、水を貯めておくタンクがないので停電時に水を流せません。手洗い器がついてないので、別途手洗いカウンターを設けなければならないなどのデメリットもあります。デザイン性も大切ですが、実用性とのバランスで決めましょう。

 

注文住宅におすすめ&人気の内装デザイン

注文住宅におすすめ&人気の内装デザインを紹介

ここでは人気の高い内装デザインを紹介します。内装決めの前にアイデアを参考にしましょう。

 

自然素材を使いつつ、スタイリッシュなスタイルな「ナチュラルモダン」

ナチュラルといえば、無垢材など自然素材を使いつつ、木の温もりがあふれるテイストです。そこに現代的なテイストがプラスされたのが「ナチュラルモダン」。ダークグレーのソファをメインにテーブルは木目調など、それぞれのテイストをミックスしたインテリアは、落ち着いたスタイルとして年代を問わず人気が高い傾向にあります。

 

日本伝統の和と現代的なスタイリッシュの「和モダン」

日本人になじみある「和」テイストと、現代的なテイストがミックスされたデザインの「和モダン」。内装に白壁や珪藻土、畳や障子、襖などの和テイストの建具や家具を積極的に取り入れることで、落ち着きの感じられる空間を演出できます。

 

無骨ながらも温かみを感じる「インダストリアル」

「インダストリアル」とは、工業的で無機質なインテリアのことです。具体的には、板張りの床をあえて使い込んだように加工したり、コンクリートの打ちっぱなしにしたりするなど、ヴィンテージ感やユーズド感を好む人たちに人気があります。テーブルに古材風の木を使うと、クールな印象を醸し出しつつも温かみある雰囲気に仕上がります。

 

内装をおしゃれに仕上げるコツ

おしゃれに仕上げる一番のコツは、内装決めをする前に自分たち好みの内装イメージをつかんでおくことです。ゴールが明確になっていないままスタートすると、途中で目的を見失う場合もあるため、内装決めする前に自分好みの内装を視覚化しておきましょう。
インターネットで好きな内装の画像を探したり、住宅やインテリアの雑誌を参考にしたりするなど、手軽に情報を入手できます。気になるものが見つかったら、どんな点が気に入ったかメモを残してスクラップしておくと後々役立ちます。

ある程度まとまったら、視覚化したものをハウスメーカーと共有しましょう。言葉で伝えるより、視覚化したものを見せたほうがハウスメーカーにも伝わりやすいですし、ハウスメーカーもその意向に沿って提案してくれます。
おしゃれに仕上げるためには、内装に統一感をもたせることが大切です。ちぐはぐな印象にならないためにも、ハウスメーカーと一丸で内装決めをするのが成功の秘訣です。

 

インテリアコーディネーター在籍の「天然木の家HODAKA」で失敗しない注文住宅づくりを!

注文住宅の内装決めは、暮らしやすさに大きな影響を及ぼします。使用する素材・色・デザインについて、時間をかけてじっくりと選びましょう。ただし、自分たちが思い描くイメージの内装に近づけるには、注文住宅の建築に精通したプロの力が必要です。

京都・大阪・滋賀で注文住宅を建てたい人は、「天然木の家HODAKA」に相談してみましょう。社内に設計士、コーディネーター、熟練の大工等の専門職が在籍し、コーディネーターと直接打合せできるので、自分たちの要望がストレートに的確に伝わります。
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