「耐震等級3」の設計
建築基準法の1.5倍「耐震等級3」の耐震設計
HODAKAの「安心基準」その答えは、「耐震等級3」の設計にあります。
「耐震等級3」は、国土交通省が2000年に定めた、住宅性能表示制度における耐震性能の最高等級です。建築基準法では、極めてまれに(数百年に一度程度)発生する地震による力が定められており、この力に対して倒壊しない程度のものを「等級1」としています。
「耐震等級3」は、最高等級・建築基準法の1.5倍の耐震性
2006年発覚の「耐震強度偽装事件」では、マンションのみならず建物の耐震強度について関心が高まり、厳正な設計検査と設計どおりの施工を現場検査がいかに重要であるかを再確認することになりました。
HODAKAでは、設計士による壁量計算に基づき構造の検討を実施しています。
(※住宅性能評価書の交付はオプションです)
「耐震等級1」では「倒壊の恐れあり」との実験結果
建築基準法に定められた耐震強度「耐震等級1」を守って建てた木造住宅でも、阪神・淡路大震災クラスの地震で倒壊する恐れがあることが、国土交通、経済産業両省の外郭団体、(財)建材試験センターに設けられた「木質構造建築物の振動試験研究会」の実験でわかりました。
警察署や消防署の耐震性と同等レベルなのが「耐震等級3」。耐震等級3では、壁や床など5つのポイントで強くします。
壁を強くする
耐震性を高めるためには、筋かい等の耐力壁の量の確保が最も大切です。耐震等級1と耐震等級3では必要となる耐力壁の量が大きく違います。
必要耐力壁の量は?
※重い屋根の場合
注)壁量係数と必要耐力壁量は異なる数値となります。
耐震等級1
各階の床面積に耐震等級1で決められた係数を乗じて、 地震に対して必要となる耐力壁量が決定します。
耐震等級3(一般地域の場合)
耐震等級1の壁量係数よりも割り増した係数を採用し、面積比率も考慮した上で地震に対して必要となる耐力壁量が決定します。
壁のバランスは?
耐震等級1、3ともに壁の配置のバランスが良いことを確認します。
床と屋根を強くする
耐震設計上、床や屋根の強さは壁を強くするのと同様に重要です。たとえば吹き抜けを設けた場合で、床に必要な強さが足りていない時は、地震の際に床が大きく変形する可能性があります。
床に必要な強度は?
耐震等級1
床に必要な強度を計算して求める基準がありません。
耐震等級3
床に必要な強度を計算して求め、火打ちの量や釘の本数を増やし、床を補強します。
柱と梁の接合部を強くする
壁、床、屋根の強さを発揮するためには、これらが取り付く柱、梁の接合部を金物で補強することが大切です。
梁の接合部は?
耐震等級1
梁に取り付く床や屋根の強さに関わらず一律、短ざく金物又は羽子板ボルト等を取り付けます。
耐震等級3
床や屋根の強さに応じて床、屋根の外周部の梁の接合部の必要強度を算出した上で接合部の金物を決定します。
柱の接合部は?
耐震等級1、3ともに柱接合部の必要強度を算出して適正な強度の金物を配置します。
基礎を強くする
基礎は、建物にかかる力を地面に伝える重要な部位です。上にのる軸組みがしっかりしていても基礎が脆弱な建物は壊れてしまいます。
基礎の補強は?
耐震等級1
梁に取り付く床や屋根の強さに関わらず一律、短ざく金物又は羽子板ボルト等を取り付けます。
耐震等級3
床や屋根の強さに応じて床、屋根の外周部の梁の接合部の必要強度を算出した上で接合部の金物を決定します。
梁を強くする
梁には、人やたくさんの家具、さらには屋根に降り積もる雪や太陽光パネルなどの荷重がかかるため、必要な強さの梁の大きさが求められます。
梁を強くするには?
耐震等級1
梁の大きさについては具体的な規定がありません。
耐震等級3
梁1本ごとにかかる荷重(人、家具、積雪、建物自重など)を考慮した計算で梁の大きさを決定します。