狭小住宅を建てた人のブログを見ると「後悔した…」といった口コミを目にして、不安になる人も多いのではないでしょうか。狭小住宅は利便性の高いエリアに住めたり、家が小さい分だけ光熱費が抑えられたりとメリットが多いものの、デメリットがあることも事実です。そのため、建てる前にデメリットをしっかり押さえて対策しないと、建ててから「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースもあるでしょう。
この記事では、狭小住宅を建てても後悔したくない人向けに、実際に建てた人が後悔した点をはじめ、その対策について解説します。後悔しがちな点は事前に対策すれば回避できます!
狭小住宅を建てた人が後悔している点とは?主な6パターンを紹介
狭小住宅を建てた人は、どんな点に後悔しているのでしょうか。よくある後悔しがちなパターンを6つ紹介します。
部屋が狭い
狭小住宅とは、敷地面積15坪程度の土地に建てられた住宅を指します。スペースが限られているため手狭に感じられるかもしれませんが、そのスペースを上手に有効活用できれば充実した家づくりが可能です。しかし建てる土地によっては、法律の定めによって3階建てが建てられないこともあります。
また2階建て狭小住宅では、家族の人数によっては必要な居住スペースを確保するために、各部屋の床面積を減らす必要も出てくるでしょう。その点、3階建てなら、ワンフロアが多い分ゆとりが生まれ、場合によっては1階部分に駐車スペースを確保することも可能です。
部屋の狭さ対策として、家族の人数が多い場合は最初から3階建てを視野に入れるのが有効です。また土地選びと家を建てる会社が違うと、イメージ通りの家が建てられないおそれがあるので注意しましょう。できれば、土地選びから家の建築までワンストップで対応してくれるハウスメーカーに相談するのがおすすめです。土地の広さや形状に適した家づくりができるため、満足度の高い住環境を手に入れられます。
収納スペースが十分に設けられない
収納スペースの問題も上記の点と同様、床面積が確保しにくい狭小住宅のあるあるです。部屋数は確保したものの、十分な収納スペースは確保できないケースが多く見られます。収納スペースが確保できないと、物があふれる家になってしまいます。そもそも物を増やさないという選択肢もありますが、子どもの成長によって物は増えてしまいがちです。
収納スペースを確保できない場合、延べ床面積に含まれないロフトやスキップフロアを作るのが有効な対策です。建築基準法では、ロフトやスキップフロアの天井高が1.4m以内だと延べ床面積に加算されないため、容積率の計算から除外されます。たとえば、リビングの床の一部を下げて半地下タイプのスキップフロアを作る、勾配天井にして屋根裏スペースにロフトを作る方法によって、収納スペースをできるだけ確保しましょう。
空調効率が下がる
3階建て狭小住宅は、どうしても階段が多い構造となります。また、広々とした空間にするために吹き抜けを作る家も多く見られます。
そのため冬場、1階部分で暖房をつけても暖かい空気は上昇してしまい、1階部分でいくら暖房をつけても部屋が暖まりにくいのがデメリットです。一方、夏場は最上階部分に熱がこもるため、3階部分でいくら冷房をかけても涼しくなりにくいという問題もあります。このように3階建ては縦に長い分、冷暖房効率が下がりやすく、光熱費が上がる原因につながります。
対策として、できるだけ高気密・高断熱にして外気の影響を受けにくい家づくりを行うことです。高気密・高断熱の家は冷暖房効率が高く、冬は暖かく夏は涼しい家になります。さらに、高い省エネ効果や防音効果、ヒートショックの予防なども高気密・高断熱住宅の大きなメリットです。
動線がコンパクトにまとまらない
3階建て狭小住宅のように階段が多い家は、家事動線や生活動線もコンパクトにまとまりにくく、建ててから後悔する人もいます。たとえば1階に水回りを集約し、1階で洗った洗濯物を干すために3階のバルコニーまで運ぶ、各居室の収納スペースから着替えを持って1階のお風呂場に行くなど、不便を感じる場面は少なくありません。
この原因は、家事動線や生活動線を考えずに間取りを設計したことです。単純に欲しい機能を加えただけでは、コンパクトにまとまらず暮らしづらい家になってしまいます。若いころは階段の上り下りは慣れるため苦にならないかもしれませんが、年を重ねるにつれ大変な思いをするケースは多いでしょう。
間取り計画の際は、動線がいかに短くなるか考慮しましょう。先ほどの例だと、3階にしかバルコニーを設置できないなら、2階に水回りを集約できないか、浴室や洗面所まわりに収納スペースを確保できないかなどを検討する必要があります。どんな間取りなら機能性が高められるか、設計時にハウスメーカーと相談しましょう。
近隣住宅からの音が気になる
狭小住宅は、敷地をフル活用するため隣地境界線のギリギリで建てられるケースが多い傾向にあります。しかし周囲も狭小住宅であることが多く、距離が近いため近隣住宅から子どもの笑い声やテレビの音、なかにはトイレの排水音まで聞こえるというケースもあります。近隣住宅の音が聞こえてくるということは、こちらの生活音が聞こえている可能性もあるため、建てる際に対策が必要です。
音漏れに対処するには、間取り決めの際に近隣住宅の窓の位置も考慮することをおすすめします。周辺に住宅が建っていないなら気密性の高い窓にしておくなど、事前の対策を施しましょう。コストは高くなるものの、できるだけ防音性の高い建材を検討しておくことも重要です。
風通しや日当たりが悪い
周辺に3階建て狭小住宅が多いと、環境によっては日当たりが悪くなるおそれがあります。さらに周囲が建物に囲まれていることで、風通しの悪さも懸念材料です。日当たりや風通しが悪いと、部屋に湿気がたまりやすくなり、カビが発生する原因となります。その結果、住人の健康にも悪影響を及ぼすのはもちろん、建材や設備の劣化を早めるリスクも高まります。
風通しや日当たりの対策として、吹き抜けのある構造にして天井や横壁に窓を設置するのが効果的です。さらに1階から3階に空気が循環するように工夫したり、調湿効果のある建材を使ったりするのも良いでしょう。たとえば、内装壁材としてよく使用される珪藻土は冬場の結露対策にも効果を期待できます。
狭小住宅を建てる前に知っておくべき注意点
狭小住宅を建ててから問題点に気づいても、改善するのは簡単ではありません。そこで、狭小住宅を建てる前に知っておくべき注意点について解説します。
駐車・駐輪スペースをどう確保するか
狭小住宅は土地に目一杯建てることが多く、駐車スペースを確保するにはビルトインガレージなどの1階部分に組み込むタイプでないと難しい面があります。ただし、2階建て狭小住宅でビルトインガレージを設置すると1階部分が削られてしまうため、必要な居住スペースが確保できません。そのため駐車スペースを確保するには、必然的に3階建てとなります。
今は駐車スペースが必要なくても、将来的に必要になるかもしれません。ビルトインガレージは収納庫や趣味の作業スペースとしても活用できるため、将来的な視野も含めて事前に考えておきましょう。
高さ制限がある土地か
先述したように、3階建て狭小住宅を建てる際は、高さ制限がないかをしっかり確認しましょう。都市計画法という法律により、土地は用途地域が決められています。たとえば、第一種低層住居専用地域と定められた土地は建物の高さが10m(もしくは12m)に制限されています。この場合、3階建てを建てることは可能かもしれませんが、各フロアの天井高が低くなるのは避けられず、狭小住宅がより一層狭く感じられるでしょう。
できれば土地選びから施工までワンストップで対応してくれるハウスメーカーがおすすめです。土地選びの段階から家づくりについても相談できるので、理想の家に近づけられます。
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狭小住宅は利便性の高い立地で暮らすことができ、生活動線がコンパクトになる上、光熱費の節約もできるなどメリットがたくさんあります。しかし間取り計画を怠ると、後悔するケースも少なくありません。だからこそ、狭小住宅に精通したハウスメーカーに依頼する必要があります。
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