狭小住宅は狭いと諦めていませんか?たしかに、狭小住宅は限られたスペースに暮らしに必要な居住スペースを詰め込む必要があるため、場合によっては狭さを感じやすくなります。しかし間取り次第で、スペースを最大限活かして快適さを実現することは可能です。
この記事では、狭小住宅でも快適に暮らすために取り入れたい間取りアイデアを紹介します。気になるアイデアがあれば、ハウスメーカーと相談しながら積極的に取り入れてみましょう。
狭小住宅におすすめ!快適に暮らすために取り入れたい間取りアイデア8選
早速、スペースを有効活用できる間取りアイデアを見ていきましょう。
吹き抜けで開放感を演出する
住まいの快適性を高めるには、1階から上階までの間に床や天井のない空間を作ることが有効です。狭小住宅は3階建てにするケースが多いですが、地域によっては高さ制限が設けられています。建物の高さが希望よりも低くなってしまうと、開放感のある天井高を確保するのが難しく、圧迫感のある空間になりがちです。しかし吹き抜けを作ると部分的に天井がないため、より開放感を得られます。
また壁の仕切りも減るため、視界が抜けて部屋全体が明るくなり、広さを感じられるのもメリットです。さらに吹き抜けを作ると大開口が生まれ、窓のサッシや天井部分の建材にも気を配る必要があるため、部屋がおしゃれになりやすい特徴もあります。デザイン性にこだわるなら、吹き抜けて梁を見せるスタイルもおすすめです。見せ梁で照明にもこだわれば、さらにデザイン性を高められます。
吹き抜けに天窓や高窓を設置する
吹き抜けを作ると、採光や風通しの面でもメリットがあります。吹き抜けの天井部分に天窓、もしくは壁面の高い位置に高窓を設置すると、高い角度から日光が入るため、部屋の奥まで光が届きやすくなります。1階まで柔らかい光を取り入れることが可能になり、全体的に明るい部屋にできるでしょう。
とくに狭小住宅の場合、周囲の住宅も同じような環境ですから3階建てが多いと考えられます。天窓や高窓を設置すれば、周辺の建物との距離が近くても光が遮られにくく、風通しも問題ありません。周辺環境によって日陰になりやすい環境であれば、積極的に検討しましょう。
デッドスペースを生かし、スキップフロアやロフトを設置する
狭小住宅は、土地の形状によってデッドスペースができることもあります。たとえば、敷地内に傾斜地がある場合は平らにすると有効活用できるものの、建築コストが高くなる点がデメリットです。そのため、デッドスペースとして放置されがちですが、ひとつの解決策としてスキップフロアを作る方法があります。スキップフロアとは、階層と階層の間に中間層となるフロアを設けて空間を有効活用する間取りです。1つの階層で床の高さをずらして配置するため「1.5階」「中2階」「半地下」などと呼ばれることもあります。
たとえば、リビングの一部の床を下げて半地下タイプのスキップフロアを作れば、収納スペースとして使えます。階段の踊り場を広げて作るスキップフロアには、机やイスを置くだけで子どもの学習スペースやワークスペースにも最適です。また勾配天井にして、屋根の形状を活かせば屋根裏にロフトを作ることもできます。ロフトは大容量の収納スペースとして利用できる以外に、子ども部屋としても使えるので大変便利です。
スキップフロアやロフトの大きなメリットとして、天井高を1.4m以内に収めれば延べ床面積に加算されない点が挙げられます。延べ床面積に加算されなければ、容積率にも影響しません。容積率が難しい狭小地に建てる場合は、積極的に取り入れてみましょう。
リビングを縦長タイプにする
リビングはLDKを直線状に配置した縦長タイプにすると、使い勝手のいい間取りになります。縦長タイプは部屋の見通しが良くなる上、家具を配置しやすいのが特徴です。ダイニングキッチンとリビングが分かれていないので、リビングにテーブルを置かずに広く使うこともできます。狭小住宅の場合、テーブルのような大きな家具を減らすと居室スペースが広く感じられるのでおすすめです。
ただし南北に長い土地に狭小住宅を建てる場合、採光によってリビング側は明るいものの、北側のキッチンは暗くなりがちです。縦長タイプにするなら、土地の形状に合わせて吹き抜けを一緒に採用することも検討しましょう。光がどこから入り込むのか、設計時点でしっかり考慮して間取り決めをすることが大切です。
造作家具で収納力とインテリアのデザイン性を向上させる
造作家具とは、置き家具とは違い、住宅のインテリアに合わせてハウスメーカーや工務店に依頼して壁に取り付けてもらう家具のことです。その家専用の家具を作ってもらうため、オーダーメイド家具とも呼ばれています。
造作家具のメリットは、使いやすいサイズにできる、限られた空間を無駄なく使える、自分たちの好みに合わせたデザインにできる、地震で倒れてくるリスクが低いなど、たくさんあります。床面積が限られている狭小住宅は、収納スペースの確保が簡単ではありません。しかし造作家具を取り入れることで、収納スペースの確保にもつながる上、内装に調和したインテリアが手に入ります。ほかにはないオリジナルの造作家具により、満足度の高い暮らしを実現できるでしょう。
アウトサイドリビングで外とのつながりを意識する
アウトサイドリビングとは、リビングとつながっているテラスまたはバルコニーのことです。バルコニーの床とリビングの床がフラットになるように設計すれば、空間が一体化しやすくなります。さらに窓を大開口にすれば、外とのつながりが強調されて視野が広がり、部屋が広く感じやすくなるでしょう。
狭小住宅でも作れるのか心配になる方もいるかもしれませんが、どんなに狭く小さい土地でも工夫次第でアウトサイドリビングの設置は可能です。隣家からの目線が気になる際は、目隠しルーバーフェンスを設置しましょう。
リビングにスケルトン階段を設ける
リビング階段にする際は、スケルトン階段を取り入れることで圧迫感がなく広々とした空間にできます。スケルトン階段とは、踏み板と骨組みだけで構成された階段のことです。オープン階段、シースルー階段とも呼ばれています。踏み込み板がないため、蹴込部分から光が漏れて、部屋が明るくなる効果も期待できます。
壁がなく上階に声が響きやすいものの、家族のコミュニケーションが円滑になる点もメリットです。手すり部分をアイアンにするなど素材にもこだわったり、螺旋階段にするなどデザイン性を高めたりしておしゃれに仕上げることもできます。
ガラス製の建具を使用する
ドアなどガラスを使用した建具を使用すると、部屋を広く見せる効果があります。ガラスはどんな部屋にも合わせやすい上、デザイン性が高く種類が豊富です。玄関にガラスブロックの明かり窓やスタンドグラス窓を設置したり、なかには浴室と脱衣室をガラスドアにしたりする人もいます。ドア窓に用いるガラスは、ドアを設置する場所によって役割が変わります。場所に適したガラスを選ぶようにしましょう。
狭小住宅を建てる際の注意点!「高気密・高断熱」にこだわろう
吹き抜けや天窓、高窓、アウトサイドリビングの大開口窓、スキップフロアなど、部屋を開放的に見せられる間取りを取り入れると、快適性やデザイン性が高まる一方で、冷暖房効率が下がるデメリットがあります。そのため狭小住宅を建てる際は、高気密・高断熱の家づくりが重要です。高断熱・高断熱であれば外気に影響されにくいため、冬暖かく夏涼しい家になります。
京都府・滋賀県・大阪府で高気密・高断熱の狭小住宅づくりなら「天然木の家HODAKA」にお任せください
狭小住宅はスペースが限られているため狭く感じやすい傾向にあるものの、さまざまな間取りアイデアによって快適かつデザイン性に優れた住環境を手に入れられます。しかし開放的な空間や大間口の窓を採用すると、光熱費が高くなりやすいのが懸念材料です。そのため狭小住宅を建てるなら、高機密・高断熱に注目しましょう。
天然木の家HODAKAは吹付断熱材を採用しているため、高機密・高断熱の家を実現できます。つまり、夏は涼しく冬は暖かい家を建てられるということです。その上天然木の家HODAKAでは、環境にやさしい断熱材を採用。有害物質も発生しない上、吸音性能にも優れています。施工例について気になる方は、まずはカタログ請求してみましょう。