コロナ禍の影響を受け、おうちで過ごす時間が増えました。そのなかで、趣味が楽しめるプライベートな空間が欲しいと、注文住宅に「ビルトインガレージ」を希望する家庭が増えています。

ただしビルトインガレージは、建物部分に駐車スペースを取り入れるため、間取りを考える際に気をつけるべきことが多くあります。そこでこの記事では、ビルトインガレージを間取りに取り入れる際の注意点を紹介します。ポイントを押さえて、家づくりを成功させましょう。

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ビルトインガレージとは?

 

ビルトインガレージとは、車庫を住宅の一部に組み込んで、シャッターを設置したクローズドタイプのガレージのことで、「インナーガレージ」とも呼ばれています。以前は駐車スペースとして活用するほか、車やバイクなどの愛車メンテナンスを楽しむ場としての用途がメインでした。

しかし近年は、コロナ禍でおうち時間の増加に伴い、自転車のメンテナンス、DIYなどの趣味スペースとして、またソファやテーブル、スクリーンを設置したシアタースペース、さらにテレワークの場として活用する人もいます。小さなお子さんがいる家庭では、お子さんの遊び場や夏場のプール遊びなど、家族にとって有効なスペースとしての活用が広がっています。

 

ビルドインガレージのメリット

ビルトインガレージは、用途に合わせて多彩なスペースとして活用できるだけではありません。ビルトインガレージとキッチンを近くに配置した間取りは、動線がコンパクトになるメリットもあります。雨など天候の悪い日の買い物時も濡れずに乗り入れでき、キッチンへの荷物の運び入れがスムーズです。特に小さなお子さんや車いすを利用する方がいる家庭では、かなり重宝するでしょう。

また防犯面での安全性が高く、大切な愛車が盗まれたりいたずらをされるリスクも予防できます。もちろん、愛車を雨風・紫外線から守り、傷がつきにくくなる点もメリットです。物置の設置スペースに困っている家庭もあるかもしれませんが、ガレージ内に収納スペースをつけると、アウトドア用品やキャンプ用品、冬用タイヤの保管などさまざまなアイテムの収納にも役立ちます。

 

ビルドインガレージのデメリット

ビルトインガレージは、基本的に工事費用が高額になりやすいのが難点です。横幅のある住宅は著しく耐震性が低下するリスクはないものの、狭小住宅でビルトインガレージを設置するには横幅いっぱいの開口が必要になります。間口を広く確保すると、建物を支える壁が少なくなるため、建物自体の強度を備える必要性があり、建築コストが割高になるケースがあるのです。

さらに、ビルトインガレージ内でのエンジン音がうるさかったり、振動が気になったりするほか、排ガスで家の中が臭くなるリスクもあります。また住宅街で密集している場合、深夜や早朝時のシャッター音が近隣住民にとって騒音になり、近所トラブルに発展するケースも考えられます。そのため音の静かなシャッター選びが重要です。

 

ビルドインガレージを間取りに取り入れる際の注意点

 

ビルトインガレージのメリット・デメリットを把握したところで、次は間取りに取り入れる際の注意点について解説します。ポイントは「音・ニオイ」「動線」「延べ床面積」の3つです。作った後に後悔しないためにも、しっかり押さえておきましょう。

 

音・ニオイ対策

ビルトインガレージは、車を出し入れする際の音やエンジンのニオイが気になる場合があるため、両方の問題に対しての対策をしっかり講じる必要があります。音に関しては、ビルトインガレージの隣や上に寝室などは設けないようにします。特に寝室は快眠を妨げないように、できる限り距離を置くことが大切です。

またビルトインガレージには、吸音効果のある天井材を使うなどの防音対策も有効です。ニオイ対策としては、リビングなどの居室にニオイが流れないように配慮する必要があります。ビルトインガレージに、換気用の窓や換気扇の設置を検討しましょう。

さらに、シャッター音が近隣住民の迷惑になりそうなときは、開閉音が静かなタイプを選ぶのが有効です。最近はガレージ専用に開発されたシャッターが増えているため、できるだけそういったものを選びましょう。

 

動線

近くにキッチンがない間取りの場合、動線がコンパクトにまとまるという、ビルトインガレージのメリットを生かしきれません。スムーズに移動できるように、駐車場から家に入る動線をしっかりと考慮して計画を練りましょう。たとえばキッチンに直接入れなくても、ガレージからパントリー、キッチンへと続く動線にならないか検討してみてください。

また狭小住宅の場合、限られた面積で居住面積を確保しなければならないため、2階、3階と縦方向に間取りを伸ばすしかありません。ビルトインガレージを設けても階段の昇り降りが必要になるため、その動線がいかにコンパクトになるかを検討する必要があります。横に長い平屋建ての場合は、横移動が長くならないよう気をつけながら間取りを工夫しましょう。

 

延べ床面積

ビルトインガレージの延べ床面積は、建物全体の延べ床面積の5分の1以下であれば固定資産税の計算から除外されます。つまり家全体の評価額が下がり、固定資産税が安くなるということです。たとえば延べ床面積が200平方メートルの住宅の場合、2台分のビルトインガレージを設けるなら、39平方メートルに収めるように計画します。

ただし、電動シャッターなど住宅の設備によっては固定資産税が安くならないケースもあるので注意が必要です。延べ床面積や設備に関しては、住宅会社としっかり相談してから決めましょう。

 

【坪数別】ビルドインガレージの間取り例

 

ここでは、坪数別にどのような間取りができるのか紹介します。その前に押さえておいてほしいのが、ビルトインガレージのサイズです。国土交通省による指針によると、標準的な駐車場の幅は普通乗用車の場合で2.5m、奥行が6.0mとされています。ただし、このサイズを目安に作ると車の乗り降りが大変になるため、ビルトインガレージを作るには、ある程度余裕を持って以下のサイズは確保したいところです。

・1台のビルトインガレージ/幅3m・奥行き6m

・2台のビルトインガレージ/幅6m・奥行き6m

坪数では1台あたり5坪、2台で約10坪ほどの広さを目安にしてください。ただし、現状の車が輸入車で大きい場合、今後大きな車に買い替える予定がある場合などは、さらに広いスペースが必要です。

 

延べ床面積25坪の間取り

延べ床面積25坪の新築一戸建ての場合、あまり敷地面積に余裕がないことから3階建てを検討する人も多いでしょう。このような建物では、1階にビルトインガレージで車1台分を設け、残りのスペースに玄関とお風呂や洗面所といった水回りを設置する方法もあります。

2階にはキッチンやリビング、3階に居室を2部屋設ける間取りとなり、家族3人もしくは夫婦二人などの世帯向けのイメージです。もしも3階にキッチンやリビングを設けたい場合はホームエレベーターを設置する方法もありますが、エレベーターのスペースとして1坪ほどの面積がさらに必要となります。

 

延べ床面積35坪の間取り

延べ床面積が35坪でも、敷地面積に余裕がなければ3階建てにする方法が有効です。その場合、ワンフロアが12~13坪程度となるため、1階部分に2台分のビルトインガレージを配置できます。1台分であれば、ガレージの横に居室を作ることも可能です。2階部分にキッチン、リビングや水回り、3階部分には居室を2部屋作れば3LDKになるので、家族4人暮らしの住宅になります。

 

延べ床面積45坪の間取り

延べ床面積が40坪以上あれば、2階建てでビルトインガレージを設置できます。45坪であれば、たとえば駐車1台分のビルトインガレージを1階部分に設置して、残りのスペースをキッチン・リビングスペースにすることも可能です。2階部分にお風呂や洗面所などの水回りを配置したほかに、居室を2部屋設けられるだけのスペースがあります。たとえば、1部屋を大きくし、可動式の間仕切り吊り戸で区切ると子ども部屋としての活用もできます。3人家族または、夫婦+子ども2人の4人暮らしにも最適な間取りです。

 

ビルトインガレージのある暮らしを実現したいなら「天然木の家 HODAKA」に相談してみよう

ビルトインガレージを注文住宅に取り入れたい場合、間口の広さや耐震性、設備、防音対策など、いろいろと考慮しなければならない点が多くあります。そのため、ビルトインガレージの施行実績が多い住宅会社に依頼するのがおすすめです。

京都・大阪・滋賀でビルトインガレージ付きの注文住宅を検討している方は、天然木の家 HODAKA にぜひご相談ください。ベテランの一級建築士が在籍しているので、最適な住宅設計を提案いたします。

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